矛盾との共生

進捗は今のところ順調です…としか言いようがありません!

ただ、これは毎回の事なのですが、脚本と照らし合わせながら(絵コンテは存在せず)制作を進めていく過程で矛盾する箇所というのが散見されます。

一通り脚本が出来上がると一日置いたりして再度チェックしたりと、最初から最後まで何度も見返し、まあ大丈夫だろうということで声優さんにお渡しするわけですが、いざ制作に突入し、脚本とにらめっこしながらやってると途中で必ずと言って良いほど「んっ…?」となる場面に出くわすわけです。

案の定、今作でもこれまでにそういった場面がありました。

その際、当然の事ながら修正するわけですが、キャラの行動に関してならばある程度こちらの加減次第で何とでもなりますが、セリフとなるとそうもいかず…

正直、これが一番しんどい(汗)

このセリフでこの動作はおかしいとか、セリフ自体に矛盾があった場合は、セリフの前後を入れ替えたりセリフ自体を分解して極力違和感がないように結合し直すといったことで対応します。それすら無理ならバッサリとカット。

まあカットしちゃうのが一番楽でいいんですが、そうなるとその後のセリフとの矛盾が生じたりするわけです。

そしたらその後のセリフもカット…カット…カット…

矛盾が無くなるまでカットを繰り返すと下手をすると1シーンが吹っ飛びます(笑)

そんなこともあって、なるべく無駄な会話だったり無駄なシーンをあらかじめ用意しておき、想定時間以上の分量の脚本に仕上げるようにしています。

とにかく尺が足らないということだけは避けたい。

アンアン言って行為中のシーンで誤魔化せば…

作品の性質上それは当然可能なのですが、通しで観た時に確実に違和感が生じます。

テンポ良く流れていたのに、急にこのシーンだけ無駄に長い…みたいな。

仕様と言ってしまえばそれまでなのですが、やはり制作する側としてはちょっとね…嫌ですよね(汗)

一応、プライドもありますので…

なので、そういった事がないよう気を使うようにしてはいるのですが、机上と現場ではやはり勝手が違うようで…

でわ!

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